持寶庵のブログ

光明真言法にて、神佛へ感謝の御法楽、生きている方の滅罪と故人様・ペットちゃんの菩提を弔います。夢は保護猫ハウスを作ることです。町の行者です。霊感はありません。相互供養・相互禮拝。合掌 ※無断転載を禁じます。

如意宝輪華法と宝部浄土思想

如意宝輪華法について、ある方からご連絡がございました。
私だけが読むには勿体無い考察内容ですので、許可を得て記事に残しておきます。
有難うございます。合掌

如意法輪華法について
先日、浄土寺の三幅対の不動明王図が法輪を持するを見て仁王経を象徴しているとのではないかと愚考しました。


如意宝輪華法の本尊の一つ、法輪を持つ不動明王
濱田宣著「仏教美術にみる尾道浄土寺西大寺律宗」(ふくやま書道美術館『浄土寺文書の世界』2017)」

ただ護国の三部経(金光明、法華、仁王)ではないか?まで論がすすみませんでした。
どうみても愛染=法華と関連付けることができなかったからです。
以降愚考を重ねたことをお聞きいただきたい。
この法は後七日に対して興正菩薩が独自に行う行法として編まれた前提を踏まえ、西大寺律密僧侶、特有というよりも権門寺院となった真言大寺に対するアンチテーゼであったのかもしれません。
弘法大師主義とも言える原点を帰れば大師ゆかりの寺院を再認識する修法であるべきなのかもしれません。
それを融通無碍に結びつけるレガリアが「如意宝珠」なのでしょう。
つまり中央の如意輪華は「室生(龍穴)」であり、不動尊教王護国寺(東寺)であり仁王経の護国の道場であり、愛染王は高野山金剛峯寺であり瑜祇経、修善の道場と考察できるのではないでしょうか?
大師が提起された修善と菩提の道場、そして御遺告にて神聖視された根源としての宝部浄土としての室生を中心においた構想がたち現れてくるのではないでしょうか。

(こちらの宝部浄土思想を公開しても良いでしょうか?との質問へのお返事)

大丈夫ですが、叡尊さんの思想かどうかはわかりません。
ヒントは現実的聖地を浄土と見立てると言う思想が修験道にみられるからでして、大峰と熊野を金剛、胎蔵に感じて天河を不二にあてる考え方です。
文観殊音の「金峯山秘密伝」にある考えです。叡尊さんと時代的に近いと考えます。

※こちらの記事は、新しく手に入った口訣で情報が更新されるかもしれないため公開を中止しておりましたが、私の手元にあるものとほぼ変わりがありませんでしたので、考察された方に再度連絡を取り、許可を得て再掲いたします。

引き続き如意宝輪華法 - 持寶庵のブログについての情報をお待ちしております。
何かご存知の方は下記アドレスまでご連絡をよろしくお願い申し上げます。
jihouan@gmail.com

合掌