持寶庵のブログ

光明真言法にて、神佛へ感謝の御法楽、生きている方の滅罪と故人様・ペットちゃんの菩提を弔います。夢は保護猫ハウスを作ることです。町の行者です。霊感はありません。相互供養・相互禮拝。合掌

如意宝輪華法

※個人的な祈願でこちらの法に興味を持たれた方には、関係のない記事になります。何でも強火で料理はしません、悪しからず。


先月、如意輪観音様のお導きで、本尊・修法共に絶えたと言われる「如意宝輪華法」のお次第にご縁を頂けました。

次第撮影にご協力いただけました関係者の皆様には、改めて感謝申し上げます。

また、場所等は、ご迷惑がかかるといけませんので、ブログでは伏せさせていただきます。

さて、こちらの如意宝輪華法ですが、如意輪・不動・愛染を宝珠の三昧に入れて拝むという特殊なもので、如意輪観音と宝珠信仰の1つの到達点のようなお次第になります。

幕の内弁当のように色々な法の要素が入っておりますので、已達の阿闍梨様が修する内容です。

主な目的としては、叡尊上人が編まれました西大寺版の後七日御修法と伝わるもので、天下国家のために修法されます。

詳しくは柴田賢龍師のHP(五)不動・愛染一体の諸相(其の二)をご覧ください。
愛染・不動一体の口決に付いて - badra20 ページ!

次に、幸運なことに、失伝していたとされる本尊が近年、濱田宣著「仏教美術にみる尾道浄土寺西大寺律宗」(ふくやま書道美術館『浄土寺文書の世界』2017)」により紹介されています。

尾道 浄土寺様に伝わっていたようです。


https://www.noh-oshima.com/nadokoroconcert/pdf/nadokoroconcert-9-resume.pdf

お正月にかけます深秘なお軸として高野山のある塔頭寺院にも伝わっていたと人伝に伺いましたので、ご覧になられたことがある方もいらっしゃるかと存じます。

特筆すべきことに、写させていただいたお次第は、叡尊上人御遷化から100年も経たずに書写され、口伝の部分も残されておりまして、簡単ですが長谷寶秀大徳の解説が記されておりました。

詳しい方に見ていただいたところ、初めて見た珍しいものだが修法出来るのでは?との見解をいただきました。

最初は伏せておくつもりでしたが、観音様のなされることには何かしらの意味がございますし、興正菩薩叡尊上人は、後世にこの法と本尊を残すように遺言されたと柴田師のHPにございますので、伝わるべき場所に伝わりますようにと願い、この度の出来事を公開いたしました。

ここでお願いがございまして、もう少し資料を集めて精査したいので、何方か「如意宝輪華法」をご存知の方がいらっしゃいましたら、下記メールアドレスまでご連絡いただけないでしょうか?

jihouan@gmail.com

よろしくお願い申し上げます。

 合掌 
      真言宗御室派 加勝寺徒弟 森田慈晃