天部の像を一般のご家庭で祀りたいがどうしたらいいか?という質問に対して、
私が耳にした一つの事例をご紹介いたします。
ある地域で40代になると早逝する一族がございました。
何代もそういったことが続くので、
疑問に思われた菩提寺のご住職様が檀家様の許可を得て色々調べられたところ、
仏壇の下台の奥から古い宇賀神様が出てきたそうです。
そちらの御像は住職のお寺に引き取られ、それからその一族が早逝することはなくなりました。
しかしながら、引き取ったご住職様が今度は代わりに倒れられたとのこと。
命を落とすことは無かったそうですが。
最近はインターネットで手軽にお聖天様を始め様々な佛像が手に入ります。
売る側も購入する側も開運グッズの感覚なのでしょう。
ですが、僧侶でも専門にその尊を拝まれる方以外は手を出しません。
何故なら危険だからです。
そのお姿、形に既に意味が宿っているのです。
例えが適切がどうかはわかりませんが、
一般の方が天部の像を購入するということは、
おこぼれ狙いで石油王と同居するのと同じでしょう。
しかし、生活水準が違うのです。
毎日、石油王をご接待して満足させることが一般家庭で可能でしょうか?
無理があると思います。
そうすると不満が溜まった天尊はお怒りになるでしょう。
もうそうなってしまうと専門の行者様に頼らないと止める術がありません。
また、仮に資力がある方が祀られたとしても、
その子孫に信仰心があるとは限らないのです。
私が関わったことがあるのは、代々お世話になった神様を納めた神棚を、
会社が大きくなったからといってゴミに捨てようとした方がいらっしゃいました。
止めはしましたが、他人の家のことに口を出すなと逆に怒られましたね。
その後どうなったかは知りませんが。
興味がない方にとっては神佛はそのような感覚なのです。
信仰心がある方で、今よりお陰をいただきたいのであれば、
そちらの神佛を祀られているお寺でお掃除をされたり、
末永く他の方も助けていただけるよう願って御喜捨をされては如何でしょうか?
佛像を家に迎え入れるよりも神佛はお喜びになられますよ!
それにお祀りするならお札にお給仕して頑張って真言を上げられたら如何でしょう?
祈願札はお施主様が幸せになるために作られているのでお守りいただけます。
火に近づき過ぎたら火傷します。
御用心、御用心。